第11回江戸東京文学散歩は、5月26日「小江戸・川越」散策でした。
まずは小江戸名所めぐりバスで星野山喜多院(せいやさんきたいん)へ。
今日はボランティアガイドさんに案内をしていただき、観光案内書にはない詳しいお話をたくさん伺うことができました。
川越大師として知られる喜多院は、徳川家康公の尊崇が厚かった天海僧正が第27世住職として入寺し、徳川家に厚く保護され隆盛しました。
日本三大羅漢の一つに数えられる喜多院の五百羅漢。
十大弟子、十六羅漢を含め中央高座の大仏に釈迦如来、脇侍の文殊・普腎の両菩薩、左右高座の阿弥陀如来、地蔵菩薩を合わせ、全部で538体が鎮座しています。
実にさまざまな表情をした人間味あふれる羅漢様たちでした。
つぎに訪問したのは「川越城本丸御殿」。
本丸御殿大広間が現存しているのは、日本では川越城の他には高知城のみという大変貴重な遺構であり、天守こそないものの、川越城本丸御殿は「日本100名城」のひとつに数えられているお城です。
ランチは「林屋 川越店」にて川越名物の鰻をいただきました。
ふんわり柔らかく、香ばしいかば焼きは鰻専門店ならではのおいしさでした。
食事の後は川越の中心、「蔵造りの街並み」を散策しました。
明治26年(1893年)の川越大火のあと、耐火建築である「蔵造り」が採用されたことにより、現在も30数軒の蔵造りが軒を連ねていて、想像以上に壮観な景色となっていました。
川越のランドマークとも言える「時の鐘」。
約390年間もの間、時を刻み続け、今でも1日4回時を告げる鐘の音が響きます。
お天気に恵まれて、江戸の情緒あふれる城下町の散策を楽しむことのできた一日となりました。
秋の文学散歩は11月6日(金)「両国 相撲部屋とちゃんこ料理」の予定です。
会員の皆様のご参加をお待ちしています。