今回は、明治時代には赤煉瓦やガス灯で文明開化のシンボルとなり、今また「東急プラザ」や「銀座シックス」などの新しいビルが生まれ、いつの世も人々を魅了する銀座の裏路地をガイドさんの案内でまわりました。
「新橋駅」に集合し、汐留シオサイトを眺めながら「旧新橋停車場」へ。
明治5年に日本最初の鉄道が「新橋?横浜」間に開通。「汽笛一声 新橋を?」の歌が生まれました。開業当時の駅舎は現存しませんが、遺構が発掘されたので、その真上に復元駅が再現されています。鉄道の起点を示す「0キロポスト」や当時のプラットホーム、軌道を見ることが出来、世の鉄道好きには外せない場所、聖地となっているそうです。
歌で有名な「銀座の柳」を見て、カフェパウリスタへ。ここで飲むブラジルコーヒーを「銀ブラ」と言うのだそうです。
知らなかった!銀座ブラブラのことと思っていた私です。
江戸幕府の筆頭能楽派金春流の屋敷のあった「金春通り」を通り、有名な寿司処「銀座久兵衛」前を通り、営業中の「ドトールコーヒー」の中を通り抜け(飲まず通るだけ!ありえへん!)、福沢諭吉が創設した日本最古の社交機関「交詢社」へ。
昔ながらの建物の一部が残っており堂々とした雰囲気がさすがです。
太宰治ゆかりの「バールパン」。昭和のロマンが息づく地下酒場で、今もしっかり営業中です。カウンターの前の椅子に腰掛け、足を組んだ太宰の写真は有名で本人も大好きな写真だそうです。
松坂屋跡に新しく生まれた「銀座シックス」を横目に見ながら「みゆき通り」へ。
「みゆき通り」という名の由来は、明治天皇が皇居より海軍兵学校に「御行幸」されたときに通られたからです。
街灯の上には鳳凰の彫刻が鎮座しています。
日本で一番地価の高い公立小学校「泰明小学校」は重厚な鉄門や昭和初期のモダンな校舎で有名です。
泰明小学校(地価が高いだけあって狭い)をぐるりと回り、「君の名は」で有名な数寄屋橋へ。新装なった「東急プラザ」では屋上に上り銀座を上から見学、思いがけず銀座が一望できました。
不二家ビルの隣の小さなビル(ビッグエコーのビル)の地下にあるのがアメリカのオバマ大統領が行かれた寿司処「数寄屋橋次郎」。ミシュラン3星で有名なのにあまりに小さく目立たないのにビックリ!この辺りは交通量が多くお店が狭いので警備が大変だったと聞き納得!
ビルの角の愛のキューピットが有名な「天賞堂」を通り、「宝童稲荷神社」へ。
ここは子育てや商売にご利益があるということなので近所の人々が大事に守ってきています。私達も順々に心を込めて御参りしました。
カツカレーで有名な「グリルスイス」や明治28年開店の洋食の「煉瓦亭」等を見ながら、新装なった「ミキモトギンザ本店」まで歩きました。
地名や通りの由来、歴史の重みのある建物、新しい建物、変化する銀座、見所満載の興味のつきない散歩となりました。お昼はミキモト近くの「銀座香家」で創作和食をいただきながら、楽しいおしゃべりに花が咲きました。
次回は、11月9日(木)、今話題に上がっている築地界隈を散策します。とても楽しみです。
(文 18回井上みゆき 写真18回中村夕起子)