10月だというのに台風が近づいてきたこの日、雨にも関わらず多くの方がスタインウエイピアノコンサートに来てくださいました。
わが学園のスタインウエイピアノは、1924年大正13年に、一人の篤志家によって、我が学園に納められました。
当時の日本には数台しか輸入されていなかったうちの一台です。
1970年以前に作られたスタインウエイピアノは、他のピアノが持つ構造上の弱点を完全にクリアーし、低音から高音までバランスよく響かせる技術を持ち、素晴らしいプロセスで造り上げられた最高のピアノです。
100年近い年月を経て、このたび130周年記念事業の一環として、オーバーホールに出し、往年のピアノの音色が蘇りました。
第一部はゲストの久元裕子さんのピアノ演奏です。
曲目は、皆さんよくご存じの曲ですが、一流のピアノで、一流のピアニストの久本さんが弾かれると、同じ曲とは思えない優雅なものです。
曲の合間のトークでは、優しくとてもきれいなお声で、スタインウエイの素晴らしさを語ってくださり、また今回のトルコ行進曲は、最近見つかったモーツァルトのオリジナル楽譜による演奏という事で、他ではなかなか聞けないそうです!!
今回聞きにいらしてくださった皆様は、本当に幸運です!!
第二部からは、卒業生、神戸親和女子大学山本学長など親和にゆかりのある方々の演奏です。
心を打たれた素晴らしい演奏の最後にみなさんと一緒に"ふるさと"を歌って幕を閉じました。
演奏して下さった皆さま、そして雨の中来て下さった皆様、有難うございました。
百年の時を想いながら、素晴らしい時間をスタインウエイのピアノの音色と共に過ごすことができました。