〈 第16回 江戸東京文学散歩 〉
2017年11月9日
魚河岸の街、首都圏の台所として知られ、移転問題でゆれる築地は、明治時代外国人居留地が置かれていました。
今回は、その築地ともんじゃ焼きで有名な月島(佃島)を回りました。
月島駅に集合、ガイドさんの案内のもと3グループに分かれ出発。
月島というロマンチックな名前は「月の岬」という月見の名所があった事からつけられたそうです。
「もんじゃ通り」には80軒ほどのもんじゃ焼きのお店が軒を連ね、おいしそうな写真やポスターが目を楽しませてくれますが、やはり関西人の私達には「お好み焼き」が一番です!
家康が摂津国佃村(大阪市)漁師を呼び寄せ築島させたのが佃島。
ここでつくられた佃煮は江戸の味として親しまれています。わたしもイカナゴの釘煮の次に好きです!
大阪の住吉神社から分霊した住吉神社があり、皆、関西を思い心を込めてお参りしました。
時代劇でおなじみ鬼平が作った人足寄場を見、下町風情の残る佃島を後に隅田川を渡りました。
川を超えると雰囲気は一変、神戸を思わすハイカラな雰囲気。やはり居留地だったからでしょうか?
当時瀟洒な洋館の並んでいたところは今、聖路加ガーデンとなっていて病院、ホテル、タワー、学校等が建っています。タワーの展望室(47階)からは都内が一望できるそうです。
慶応義塾発祥の碑、解体新書の碑、芥川龍之介生誕の碑を見て、築地本願寺へ。
築地本願寺は西本願寺の別院として浅草に建てられましたが、明暦の大火で焼失。
海だったところを埋め立て移って来たそうです。それが築地の由来です。知らなかった!
本堂は関東大震災による火災で焼失したので、古代インド洋式で立て直されました。
堂々とした立派なお堂なのですが、あまりに個性的なので「これがお寺?」と見入ってしまいました。
築地市場を見ながら,楽しみなランチ「ボン?マルシェ」へ。
築地直送の新鮮食材のイタリア料理をいただきながら楽しいおしゃべりに花が咲き、時を忘れてしまいました。
居留地という神戸との共通点など思いがけない歴史、いろいろな由来、新しい建物など興味津々の散歩でした。
晩秋に美しいコースです。とても楽しみです。